飲食店が自粛をしたり、世間が緊急事態宣言でざわついたりする 1〜2 ヶ月前から感染症の動向を注視し、場合によってはイベントを中止するような非常に意識の高い動きをしていた業界のひとつがライブとか舞台とかイベントなどの業界です。

事実、緊急事態宣言が出た 2020/4/7 よりも 2 ヶ月以上も遡った、2020/2/2 に愛知県・テラスウォーク一宮で開催予定だった中川翔子さんの しょこたんの音返し巡業 2020 が新型コロナウィルスの状況を鑑みて中止となっているようです。

参考データとして イベンターノート に登録されているイベントのうち、イベント名に「中止、延期、自粛」などのキーワードを含む土日イベントの数の推移を以下のようにまとめてみました。

なお、イベンターノートは有志が更新を行っているため、実際には延期・中止されたにも関わらず更新が漏れているイベントもみられました。また、延期・中止などの表記には揺れがあるので結構地道に集計しています。

前述のデータをグラフ化すると以下のようになります。

グラフより、すでに 2 月末の時点で登録イベントの半数以上が中止または延期となっていることがわかります。

実際には動員数の多いイベントほど延期や中止の対応となる傾向が強いようで(← ちゃんと集計していないので事実と異なる可能性があるが出演者と会場でなんとなくわかる)、動員数ベースで考えてみると、グラフのイベント開催率よりも実効的な対応となっていることが推察できます。

また私が参加したほとんどの 2 月以降のイベントではマスクの着用や咳エチケットの徹底などが事前に周知され、会場でもアナウンスがありました。来場者はもちろん商材である出演者を守る必要のあるライブ・イベント業界の感染症に対する高い意識はこういった面からも察することができます。

ライブ・イベントはオンライン配信で補うことが難しい

ライブやイベントの中止に伴い、オンラインでの公演、無観客ライブ、チェキ会の実施が増えたという体感があります。また、各種配信サイトでの配信や SNS を始める演者も増えたと思います。

しかしながら、個人的にはやはり配信でのイベント参加・ライブ配信は物足りないものがあります。配信で満足してる人はこれ以上この記事を読む理由もないと思いますので、この記事を閉じて今後もオンラインで楽しんでください。ここまでお読みいただきありがとうございました。

なぜ物足りないか、個人的にひとことでいえば配信ではどうやっても補えないライブ感の不足があるという部分になるかと思いますが、こういうことをオタク語りするのもクソ寒いし建設的な要素が皆無なので、個々に理由は違えど現場行ってる人ならわかりますよね?という形の結論としておきましょう。

一部の気持ち悪いオタクたちの欲求はライブ・イベントの開催をオンライン配信にシフトしただけでは満たされず、やはり何らかの方法でライブ・イベントを開催してもらう必要があるということです。

ライブ・イベントの再開方法を考える

現時点にて感染症に対する有効なワクチン・治療薬はみつかっておらず、このままの流れでいくとライブ・イベントが再開されるまでには、学校や飲食店などの再開よりも時間を要するようにみえます。

その一方で、冒頭のデータでみたように、ライブ・イベント業界は世間様よりもはるかに早い 2 月ごろから感染症への対応を自主的に実施してきており、その影響は甚大であるにもかかわらず、多くのアーティスト・声優・アイドルは、ファンに家にいることを推奨しています。高い意識で自主的に対応を実施してきたにも関わらず、めちゃめちゃ割りを食っている状況であることは間違いないでしょう。

ここで感染症の知識がゼロの人間が、ライブ・イベントの開催が難しい理由を考えてみます。クソみたいなニュースなどを拝見している感じ、根本的には「狭い空間で多くの人と汗や鼻水をたらしながらステージをみるみたいな状況がマズい」ということかと思います。

万が一、前述の感染症の知識がゼロの人間が考えた前提があっていると仮定すれば「狭い空間にわずかな人間しか入れなければ問題がない」という結論になります。

その分チケットの価格をめっちゃ高くしましょう。政府からの給付金もでるし、特に仕事に影響がなかったオタクについては 2 ヶ月現場にも飲みにもにいってなかったら金貯まってるに決まってるんだから。

わかりやすくいえば以下のような結論。

  • 感染症拡大を避けるために会場に 10 人しか客をいれない代わりにチケット代 10 万円にすればイベント開催できるのでは
  • 普段 300 人キャパの会場でチケ代 ¥3,000-でやってるなら 10 人 ¥100,000- でやっても運営のライブ収入はかわらん(ホンマか?)
  • それくらい太い客なら物販の出費も誤差なので、まあなんとかなるやろ

これを参考に各イベント運営はめっちゃ太い客向けに興行を再開してほしい。界隈にもよるけどチケットはまあ結構争奪戦になるのでは。ラウンドロビンで各オタクが順番に 10 万円を運営に献上していきましょう。

あとこれくらい太い客 10 人がよってたかってコールしてる絵面はさすがにクソ面白そうなので有料配信すれば普通にイベントやるより儲かるのでは? 少なくとも自分はそういう配信みたい。あとアツいオタクのコールが聞こえるライブの配信は、やっぱりライブ感があるよねというお話。

どこかの界隈でこれやってみてほしい。 イベント業界のみなさん、グッドラック。

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